先日、京浜急行の電車が、踏切内に停まっ
ていたトラックで事故を起こしましたが、
対応が、インターネットで話題になってい
たことは多くの方がご存知だと思います。
(ご参考→ https://bit.ly/2lMG8oC )
東海道線と並行して走っており、両社はラ
イバル関係にあるものの、JRの保守チー
ムが、京浜急行の事故現場にいちはやく駆
けつけて、京浜急行線の復旧を手伝ってい
たそうです。
送の対象となる京浜東北線の運転本数を事
故後に増やし、京浜急行線の利用者の便宜
を図ったことも評価されていました。
私も、これらのJR東日本の対応はすばら
しいと思います。
その一方で、「京浜急行が早く復旧してく
れないと、復旧までの間、JR線に多くの
乗客が押し寄せ、さばき切れずにJR東日
本自身も困るからだ」という投稿もありま
した。
その指摘も事実だと思いますが、だからと
いって、JR東日本の対応が評価できない
ことにはならないと思います。
また、別の投稿では、東日本大震災のとき
貸してもらい、壊れた東北新幹線の線路を
復旧したと書いてありました。
(ご参考→ https://bit.ly/2kGLNwk )
の復旧が早まったので、こんどはJR東日
本が京浜急行を助けているということだそ
うです。
このようなことから、両社は、まず、自社
のことよりも、会社の垣根を越えて、鉄道
利用者のことを優先して考えている会社だ
ということが伺うことができ、とてもすば
らしい会社だと感じました。
と同じ区間に線路を持ち、ライバル関係に
あるように思われますが、その一方で、神
奈川県と東京都の間の大量の旅客鉄道需要
を支えるという大きな課題に、お互いに取
り組んでいる間柄でもあるということを認
識しているのでしょう。
ところで、このようないい意味でのライバ
ル関係は、鉄道会社に限ったことではない
と思います。
地震で被災した、自動車部品メーカーのリ
ケンの柏崎市の工場が操業を停止したとき
の100人、三菱自動車の40人、ホンダ
の30人など、650人の設備技術者が駆
けつけ、早期の復旧に尽力した例がありま
す。
(ご参考→ https://bit.ly/2lKrTRf )
もちろん、各自動車メーカーは、リケンか
らの部品供給がなければ、自動車を生産で
きない(当時、トヨタは、国内のすべての
工場での生産を停止し、日産自動車や三菱
自動車も、一部の工場で生産を停止してい
ました)という事情はありましたが、会社
の垣根を越えて協力し合うことは評価でき
る対応だと思います。
これらの、鉄道会社や自動車メーカーの対
応は、以前、ご紹介した、コーペティショ
ン経営にも通じるものだと思います。
(ご参考→ https://bit.ly/2maNgLG )
ところで、このような考え方について、私
が属している業界についても考えてみまし
た。
残念なことに、いまだに「経営コンサルタ
ント」というと、「ちょっと怪しい業界」
というような印象を持つ人が少なくないと
感じています。
このような悪い印象は、ライバル同士で
あっても、多くの経営コンサルタントが協
力し合って払拭に努めていかなければなら
ないと思っています。
ライバルは、単に競合相手とだけ考えず、
協力する相手でもあるという視点の大切さ
を改めて感じました。
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います。ぜひ、ご登録ください。→
http://yuushi-zaimu.net/conference/
●10月14日開催融資勉強会のお知らせ
私が銀行出身のコンサルタントということ
もあり、頻繁に、士業の方、開業予定者の
方、保険会社の方など多くの方から、融資
に関するお問い合わせがよせられています。
そこで、これまで受けたお問い合わせなど
を交えながら、融資に関する勉強会を開く
ことにしました。
■日時 10月14日(月)
19時00分~21時00分
■会場 新宿アントレサロン
東京都新宿区新宿2丁目12番13号
より徒歩1分
■参加費 1,000円(消費税込み)
当日、会場でお申し受けします。
■申し込み方法
こちらのページにリンクされているフォー
ムに、お名前、メールアドレスなどのご記
入をお願いします。
→ http://21keiei.org/seminar.html