鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

不動産の掘り出しものは銀行にある

事業が拡大している会社では、支店を開き

たい、第二工場を建てたい、事務所を移し

たいなどということを考えることがあると

思います。


そういうときは、まず、知り合いの不動産

会社に相談し、めぼしい物件がないか探し

てもらうことがあると思いますが、私は、

銀行にも不動産を探していることを伝えて

おくことをお薦めします。


もちろん、銀行は不動産のあっせんを本業

としていないので、専門の不動産会社に比

べれば、紹介できる件数はあまり多くあり

ません。


でも、銀行でなければ見つからないものも

あるので、不動産会社と同時に、銀行にも

不動産の購入を考えていることを伝えてお

くと、掘り出しものの物件を入手できる可

能性があります。


では、銀行でなければ見つからない不動産

物件とはどういうものかというと、ひとつ

は、担保物件です。


担保物件は、競売すれば処分できるのです

が、(担保提供者の協力があるという前提

ですが)できれば相対で売却する方が、銀

行にとって手間が少なく、かつ、価格もど

れくらいになるかが見込めるので、競売の

前に、まず、購入してもらえそうな相手を

探すことが一般的です。


そのような担保物件は、大抵の場合は、土

地の場合は整地されていなかったり、建物

の場合は清掃されていなかったりなど、不

動産会社から購入するときに比べて、購入

後の手間がかかるものですが、相場よりも

安くなることが多いようです。


さらに、その不動産を購入するための融資

も、銀行は積極的に応じてくれます。


なぜなら、銀行は、担保物件を処分して、

業況が行き詰まった会社の融資を回収した

いという目的があるわけですから、その処

分がうまく行くように、買い手のための融

資にも前向きに取り組もうとします。


ふたつめは、銀行は、融資をしている会社

の中に、遊休不動産を持っている会社があ

れば、それを知りえる立場にあるので、そ

の遊休資産の紹介をしてもらえる可能性が

あるということです。


遊休不動産を所有している会社は、売却の

可能性はあるとしても、不動産会社に売却

をしたいと伝えていないことが多いので、

銀行から、「貴社の資材置き場がある●●

町に、購入できる土地を探している会社が

ありますが、その資材置き場の売却をお考

えではありませんか?」というような提案

を受けて、実際に売却を考えようとするこ

ともあります。


今回の記事の結論は、成約する可能性はあ

まり高くないかもしれませんが、不動産の

取得を銀行に相談すると、不動産会社から

は得られない情報を得られる可能性がある

ということです。


事業拡大のチャンスを広げるためにも、銀

行には、ぜひ、融資以外の相談もしてみて

ください。

 

 

 

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