鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

銀行が必要とされる要件

銀行はなぜ必要とされるのでしょうか?


それは、かっこうよく書けば、私は信用秩

序を守っているからだと考えています。


信用秩序とは、経済・産業の血液にあたる

お金が、社会の中を順調にめぐるように、

体制が整っていることです。


では、どうすればお金が社会を順調にまわ

るようになるのでしょうか?


それは、信用秩序の要である銀行の信用が

高くなると、お金は順調にまわるようにな

ります。


銀行の信用が高い状態とは、預金者が不安

を持たずに銀行に預金をする状態のことで

す。


では、どうすれば預金者は銀行に不安を持

たずに預金をするようになるでしょうか?


それは、銀行が上手に融資をしていれば、

預金者は銀行を信用します。


では、上手な融資とはどういうことを指す

でしょうか?


それは、銀行が融資したお金を確実に回収

できる状態のことです。


では、銀行はどうすれば融資したお金を確

実に回収することができるでしょうか?


それは、融資する会社の将来の業績を見抜

く審査能力が優れていること、万一、融資

相手の会社の業況が悪くなった時、その会

社の業況を回復させるための支援をできる

こと、そして、銀行自身が融資に積極的に

なれるだけの体力(資産規模・収益力)が

あることです。


すなわち、私は、銀行は、(1)高度な融

資審査能力、(2)融資資金の回収能力、

(3)リスクをとることができる体力の3

つが、銀行が正常に銀行業務を営むことが

できる要件になっていると考えています。


では、このような銀行に求められる要件に

ついて述べて来たかというと、人工知能

活用が進んできても、前述の(1)や

(2)の機能は、部分的に人工知能に代替

することができても、最終的には人の判断

が必要になるということです。


特に、人工知能は、会社の情報を中心に審

査しますが、実際の融資審査は、それ以外

にも、経営環境や社会に及ぼす影響なども

勘案して判断されるので、小口融資であれ

人工知能に判断を委ねることは可能です

が、1億円や10億円のような大口融資は

人工知能だけでは判断は難しいでしょう。


今回の記事の結論は、銀行の融資審査は、

会社の情報だけで判断を行うのではなく、

信用秩序の維持の観点から行われており、

単純に人工知能に委ねられるものではない

ということです。

 

 

 

 

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