鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

プロフィットセンター

今回は、プロフィットセンターという用語

について説明します。


まず、プロフィットセンターそのものの説

明の前に、事業の運営体制について説明し

ます。


会社が成長することによって、ひとつの会

社でいくつもの事業を運営するようになる

と、権限を管理者層から事業現場に、徐々

に委譲する必要性が高まってきます。


なぜなら、事業の課題を解決するための情

報収集や意思決定は、大きな組織では、事

業現場で行うほうが迅速かつ適切になると

考えられているからです。


そこで、会社のいくつかの事業をまとて管

理する体制として、事業部がつくられ、そ

れに権限が委譲されるようになりました。


この権限委譲にともない、事業部が責任を

負うことがらの中には利益があります。


この、利益の責任を負うという側面から見

ると、事業部は利益責任単位となり、この

組織単位をプロフィットセンターと呼びま

す。


さらに、事業部への権限移譲が進むと、そ

れは社内カンパニーと呼ばれるようになり

ました。


この社内カンパニーは、投資についても権

限が委譲されていることから、投資利回り

についても責任を持つことになります。


そこで、社内カンパニーは、投資責任単

位、すなわち、インベストメントセンター

と呼ばれます。


ちなみに、プロフィットセンターは、利益

に責任をもつことから、事業部の損益計算

書を作成して管理することになりますが、

インベストメントセンターは、これに加え

て、投資に責任を持つことから、社内カン

パニーの損益計算書貸借対照表を作成し

て管理することになります。


一方、利益に関わらない組織単位を、コス

トセンターと呼ぶことがあります。


例えば、製品の製造をする工場などの製造

部門は、直接的に利益を生む活動はしてい

ないので、コストだけを管理し、どれくら

いコストを削減したかということで評価さ

れることになります。


ちなみに、「製造部門は、直接的に利益を

生む活動をしていない」という考え方は、

製造部門を社内でどう管理するかという考

え方によるものなので、製造部門も利益に

貢献する部門であるという考え方をする場

合は、プロフィットセンターとして評価さ

せる場合もあります。


最後に、レベニューセンターについて説明

します。


これは、収益責任単位、または、売上責任

単位のことで、利益に責任を持つプロフィ

ットセンターよりも委譲された権限が少な

く、売上のみに責任をもつ組織単位のこと

です。

 

 

 

 

 

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