鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

家族的経営から組織的経営へ

先日、経営コンサルタントの板坂裕次郎

のブログを拝読しました。


(ご参考→ https://goo.gl/Bg4SCW


要旨としては、「中小企業では大きな会社

をまねて事業部をつくることがあるが、結

局、最終的な権限は社長にしかない、その

ような中小企業に不向きなことをするより

も、まず、事業で利益を得るために何をす

るかということを明確にしたり、会社の存

在意義を明確にしたりすることが大切」と

いうものです。


私もこれまで多くの中小企業を見てきまし

たが、中小企業、というよりも、オーナー

会社は、どうしても社長に権限が集中して

しまいます。


それは、社長=オーナーだからでです。


そのため、部長だけでなく、常務、専務で

あっても、権限はあまりありません。


例えて言えば、部長と専務の距離が地球と

月の距離だとすれば、部長と社長の距離は

地球と太陽の距離くらいあります。


それがよいか悪いかはさておき、オーナー

会社での社長の権限はとても大きいという

のが現実です。


その一方で、社長は、従業員たちに、もっ

と自立的に活動して欲しいとも考えていま

す。


しかし、なかなか社長の思う通りにはなら

ないために、多くの社長は、「うちの会社

によい人材はいない」と感じてしまうので

しょう。


では、どうすればよいのかというと、確か

に、その改善策は口で言うほど容易ではな

いことも事実です。


ただ、これは、家族的経営のオーナー会社

が、組織的経営をしている真の株式会社に

移るための必須の課題であり、ぜひ、多く

の会社に取り組んでいただきたいこと、私

は思っています。


具体的には、幹部に徐々に権限を与えてい

くことと、社長の「想い(=価値観)」を

時間がかかってでも伝え続けることです。


気が遠くなるかもしれませんが、これを実

践しなければ、会社はいつまで経っても、

「社長1人とその他大勢」の状態から抜け

出すことはできません。


そして、このような組織づくりこそ、経営

者の重要な役割であり、また、まさに「経

営」コンサルタントである私のご支援の対

象としているところです。

 

 

 

 

 

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