鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

評価はすぐには得られない

先日、たまたま、バラエティテレビ番組の

「超問クイズ!真実か?ウソか?」を見て

いたところ、童話作家宮沢賢治の「注文

の多い料理店」で、舞台となった料理店に

入った2人の主人公は最後はどうなったか

というクイズが出題されていました。


意外だったのは、その番組で、「注文の多

い料理店」は、賢治の生前に刊行された、

唯一の作品と説明していたことです。


これが本当かどうか、ウィキペディアなど

で調べてみましたが、結論は明確には分か

らなかったものの、賢治はたくさんの作品

を書いていたにもかかわらず、生前に出版

されたものは少なかったことは事実のよう

です。


ちなみに、賢治は37歳の若さで他界して

いるということも、生きているうちに出版

された本が少なかった理由になっているの

かもしれません。


いずれにしても、現在、賢治ほどの大きな

評価を受けている作家が、生きているうち

はそれほどの評価をされなかったことは、

残念なことだと思いました。


とはいえ、偉人の功績が、後世になってか

ら評価をされるという例は珍しくないとも

思います。


私が印象に残っている例は、平成14年に

ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんで

す。


受賞となった「ソフトレーザー脱離イオン

化法」は、受賞の17年前の昭和60年の

ときの研究でした。


田中さんの場合、ご本人がお元気なときに

受賞していますが、すばらしい研究結果で

あってもすぐには評価されないという例だ

と思います。


今回、宮沢賢治や田中さんの功績について

述べたのは、本当はすばらしいことをして

いても、それが直ちに評価されないからと

いって、それを止めてしまうことはもった

いないということをお伝えしたかったから

です。


中小企業経営者の方は、他の方に比べて、

多くの努力をされていることは、私もしば

しば目にしていますが、確かに、その功績

がすぐに報われないことも多いと思ってい

ます。


人一倍努力している人こそ、すぐに評価さ

れるべきなのに、現実はなかなかそうなら

ないことは、私も残念に感じています。


でも、善因善果ということばがある通り、

よい結果はよい行いがあるから得られるこ

とも事実なので、何度も心が挫けそうなこ

とがあるかもしれませんが、がんばってい

る経営者の方は、その法則を信じて努力を

続けて行って欲しいと思います。

 

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20190119162634j:plain