鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

トヨタは自動者メーカーでなくなる

俳優の香川照之さんが、トヨタのテレビコ

マーシャルで「トヨタは自動車メーカーで

なくなる、すべての人に移動する楽しさを

提供するモビリティカンパニー変わる」と

お話されておられます。

 

(ご参考→ https://youtu.be/s7PvkC-WwKA

 

このトヨタの事業ドメイン(活動領域)の

変化は、「製造業のサービス化」の進展の

中で当然の動きといえるでしょう。


(「製造業のサービス化」については、中

小企業白書平成17年版もご参照されるこ

とをお薦めします。

https://goo.gl/V5C9nc


同様の例は、IBMでも見られました。


IBMは、パンチカードによるデータ処理

機器の開発をする会社として創業し、その

後、コンピューターを製造するようになり

ましたが、徐々にビジネスソリューション

に事業の軸足を移し、現在は、コンピュー

ター製造部門は他社に売却しています。


トヨタとIBMで共通していることは、顧

客が自社製品を買う理由が、自社製造その

ものよりも、どう使うかに比重が移りつつ

ある(または、移った)ということです。


自動車で言えば、移動そのものは「トヨタ

の自動車」でなくてもできるので、顧客に

どうやって「トヨタの自動車」の利便性を

感じてもらうかが重要になっています。


そのノウハウの優劣が、トヨタの事業の競

争力の差となって現れます。


製造業ではありませんが、以前、紹介した

電気製品小売業の「でんかのヤマグチ」も

ものではなくサービスで競争力を高めてい

るよい事例でしょう。


(ご参考→ https://goo.gl/oMt4kw


今回の記事の結論は、トヨタの事業ドメイ

ンの変化と同様に、中小企業もこれからは

「もの」ではなく「こと(サービス)」に

比重を置くことが競争に勝つためのポイン

トになるということです。


もし、自社の競争力をなかなか高めること

ができないで悩んでいる経営者の方は、こ

のサービス化の観点から競争力を高める方

法をご検討されることをお薦めします。

 

 

 

 

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