鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

利益はリスクの裏付け

先日、埼玉県秩父市曹洞宗の寺院、慈眼

寺住職の柴原幸保さんのメールマガジン

拝読しました。


「覚りとは煩悩がなくなることではないん

だな。


煩悩を煩悩のまま受け止めて煩悩をコント

ロールすることなんだ」


私は、この「覚り」の解説を読んでみて、

「覚り」を「優れた経営」に、「煩悩」を

「リスク」に置き換えることができると思

いました。


すなわち、「優れた経営とは、リスクがな

くなることではなく、リスクをリスクのま

ま受け止めて、リスクをコントロールする

こと」とということです。


リスクは危険性と訳されることが多いよう

ですが、事業においては、日本語の危険と

いうよりも、不確実性という意味で理解す

ることが妥当なようです。


事業で利益が得られる裏付けは、不確実さ

があるからで、不確実さがなければ事業は

成り立ちません。


例えば、ハンバーガーが1個100円であ

れば買う人がいるということが分かってい

るとき、100円の売値で採算を得ること

ができるかどうか不確実さがあり、その不

確実さを前提に100円のハンバーガーで

採算を得られる事業を実現できたときに、

利益を得ることができます。


そこで、上手な経営をする人は、このリス

クがあることを忘れずに、いろいろな工夫

をするのであり、その方法のひとつがPD

CAであると私は考えています。


このPDCAを繰り返すことで、まったく

経験のない人から見て不確実性が大きい事

業であっても、徐々にそれを小さくしてい

くことができます。


今回の記事は、やや抽象的な説明になった

のですが、覚りが煩悩をなくすことではな

いのと同様に、上手な経営もリスクをなく

すことはできず、それをどうコントロール

するかが大切ということが結論です。

 

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20181231205813j:plain