鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

ボトルネック

先日、ソフトバンクの携帯電話が通信障害

となり、大きな混乱となったようです。


携帯電話をかけることができなくなれば、

ビジネス面でいうと、電話での商談ができ

なくなったり、外出先でインターネットを

閲覧できなくなったり、QRコードでの決

済ができなくなったり、GPS機能を使っ

た地図アプリが使えなくなったりするな

ど、通常のビジネスが滞ってしまいます。


このことは、通信障害が起きなくても、前

もって想定できていたことですが、実際に

通信障害が起きたことで、そうなったとき

の不便さを、多くの方が強く実感すること

になりました。


ところで、この出来事から、ビジネスパー

ソンは多くのことを学ぶことができると思

いますが、私は2つ挙げたいと思います。


ひとつは、ビジネスのボトルネックになる

商品やサービスは、大きな収益機会になる

ということです。


携帯電話事業は寡占事業であり、そのひと

つで障害が起きると、前述のように、日本

の経済活動に大きな影響を及ぼします。


これは、裏を返せば、それだけ社会にとっ

て重要な事業であり、収益機会も大きいと

いうことです。


中小企業では携帯電話への進出は困難です

が、日本には自社製品の占有率が極めて高

い中小企業がたくさんあります。


(ご参考→ https://goo.gl/5Dq49S


この占有率が、日本での占有率でなくなく

ても、特定の業界や特定の地域で高けれ

ば、それだけでもビジネスを有利に進める

ことができるでしょう。


そこで、新製品を開発するにあたっては、

このような高い占有率を得るという観点で

選択することは有用であると、私は考えま

す。


私が考えるもうひとつの学びは、新しい

サービスは、新しい仕事を生むということ

です。


携帯電話が普及したのは、約20年前、ス

マートフォンが普及したのは約10年前で

すが、20年前、10年前に、現在のよう

な携帯電話の使い方は、私は想像できませ

んでした。


携帯電話は、単に通話をするだけでなく、

電子メールを送受信する、写真を撮って他

の人に送ったりSNSに投稿する、音楽を

聴く、電子マネーとして使う、地図アプリ

で現在地や目的地への行き方を調べる、買

い物をしたり自分の所有物を出品する、動

画を撮ったり観たりするという、多くの機

能があります。


これらのツールを使うことで、ポケットベ

ル、公衆電話や時計などの、消えて行った

り需要が少なくなったりした製品・サービ

スもありますが、前述のような携帯電話・

スマートフォンを使った新たな商品やサー

ビスも登場しています。


私が、最近、すごい機能だと思ったのは、

レストランのオーダーなどをスマートフォ

ンで入力する機能です。


(ご参考→ https://goo.gl/foiBjw


スマートフォンを使えば、専用の端末を買

う必要もなく、他の機能もあわせて使える

ので、低コストを実現するだけでなく、利

便性も向上します。


かつては、新しいツールは使い方を覚える

ことが負担になるというイメージがありま

したが、こういった新しい技術で、ヒュー

マンインタフェース(機械の使いやすさ)

が向上し、利便性が格段に向上しました。


今後、人工知能やRPAが普及していくと

言われますが、5年後、10年後は、携帯

電話と同様に、いま創造できなかったよう

なサービスを受けることができるようにな

り、それは、新しいビジネスチャンスが増

えるということでもあるでしょう。


そうであれば、その商機を逃してはならな

いと私は考えます。

 

 

 

 

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