楽天市場で人気のある花屋「ゲキハナ」を
運営している、古屋悟司さんのご著書、
「『数字』が読めると年収がアップするっ
て本当ですか?」を拝読しました。
(ご参考→ https://amzn.to/2NYaMDN )
これは、以前ご紹介した、「『数字』が読
めると本当に儲かるんですか?」の続編と
も言える本です。
(ご参考→ https://goo.gl/Z2XuM3 )
本の内容は、自動車販売会社、教材販売会
社を経て、自ら花屋を開業するという、古
屋さんご自身のご経験をモデルにした主人
公が、最終的に、花屋をもうかる会社にす
るというストーリーです。
そして、ストーリーの最後は、主人公が開
業した花屋で最も頼っていた社員に不満を
持たれて辞められてしまい、主人公は商品
の値上げをする決断をします。
私も経験から分かるのですが、商品の値上
げは、経営者にとって大きな決断の必要な
ことのようです。
頭ではもうけが必要とは分かっていても、
値上げによって顧客を失ってしまうかもし
れないという恐怖を避けたいとの思いも強
く、値上げをせずに、薄い利益か、赤字の
状態を続けている経営者が多いようです。
では、古屋さん自身ともいえる主人公が、
どうやって値上げすることを決断できたか
というと、損益計算書を数字の意味を理解
できたからです。
辞めてしまった従業員は、給料が安いこと
に不満を持っていたので、他の従業員が不
満を持たないようにするには、従業員に給
料で報いなければなりません。
では、どうすれば給料を上げることができ
るかということを考えると、損益計算書の
粗利益(=売上総利益)を増やす、すなわ
ち、商品を値上げするしかないということ
の決断ができたようです。
(もちろん、実際には、単純に商品を値上
げするだけでは黒字にすることはできず、
販売戦略も変える必要があるということは
述べるまでもありません)
この、主人公の決断は、損益計算書を理解
することでできたというものですが、他の
方も損益計算書を理解することで同じよう
に決断できるかということについてまでは
断言できません。
ただ、古屋さんの指摘する通り、「数字の
読み方を知ると世界が変わる」ということ
も、決して過言ではないと私は考えていま
す。
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