先日、歯科医院の方の事業改善のお手伝い
をしてきたのですが、その歯科医院では、
予防歯科医療に力を入れていました。
予防歯科医療は、私が述べるまでもありま
せんが、虫歯にならないように前もって予
防治療をしておくことです。
私も、その医院で3か月ごとに歯の掃除を
してもらうと同時に、初期段階の虫歯があ
れば、すぐに治療してもらっています。
予防歯科医療の利点は、虫歯になることを
防ぐことができたり、仮に、虫歯になって
も初期段階で治療できることです。
このことにより、患者の負担や治療費を減
らすことができます。
もし、自覚できるまで虫歯が進んでしまっ
てから治療すると、治療のための時間や費
用も、予防歯科医療にかかるものよりも多
くなってしまいます。
そして、このことは誰でも理解できること
なのですが、虫歯がない段階で歯科医院に
行こうとする方は、まだ少ないようです。
冷静に考えれば、予防歯科医療の方が負担
は少ないとわかっていても、歯が痛くもな
いのに歯科医院に行くというのは、多くの
方にとって抵抗があるのかもしれません。
と、ここまで書いてきて、多くの方はお気
づきと思いますが、会社経営についても、
同様のことが当てはまるということです。
会社は、赤字になると、資金面でも活動時
間にも余裕がなくなってきます。
そうであれば、余裕がある黒字のうちに、
改善すべきことを改善しておくことの方が
負担は少なくて済みます。
ただ、会社経営についても、自社が崖っぷ
ちに立たされているような状況に至ってか
らでないと、なかなか改善活動に踏み込も
うとする経営者の方はいないようです。
会社の業績を分ける要因や、経営者の能力
の有無というのは、なかなか表に現れない
ものと思われていますが、実は、予防的に
改善活動をするというような、ちょっとし
たことをしているかどうかの差なのではな
いかと、私は考えています。
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