鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

退職時面接

先日、以前にもご紹介した、日本マクド

ルドOBで、「店長のための『スタッフが

辞めないお店』の作り方」

( https://amzn.to/2LO6SNZ )などの著者

でもある、経営コンサルタントの松下雅憲

さんとお会いしました。


そこで、松下さんから面白いお話をいくつ

かきいてきたのですが、今回は、その中か

ら、退職時面接についてご紹介したいと思

います。


それは、文字通り、退職する飲食店スタッ

フと、退職する日に店長が面接するという

ものです。


もちろん、退職するスタッフは、もう、そ

のお店と仕事上の関わりはなくなるので、

誰のための面接かというと、店長のための

面接ということになります。


この退職時面接で、具体的には何をするの

かというと、多くの方がご想像しておられ

る通り、在職時には言いにくかったけれど

も、退職する今だからお話しできるという

内容をきくということが主な目的です。


(その他にも、知人を新たなスタッフとし

て紹介してもらったり、退職後もかつての

職場を顧客として訪れてもらえるようにす

る目的もあります)


このような内容は、話を聴く側の店長とし

ては、ききにくいものでしょう。


でも、松下さんは、そういう情報こそあり

がたいものであり、退職の機会でなければ

きくことができないので、必ず退職時面接

をするようにと、顧問先の方にはお話しさ

れておられるようです。


(ただ、実際には、時間的余裕などの理由

で、退職時面接はなかなか浸透していない

そうです)


この、松下さんのお考えは、容易に理解で

きる内容だと思うので、それを行う理由に

ついての説明は不要だと思います。


ただ、退職時面接をする側の店長としては

気持ちが重たくなる仕事なので、なかなか

実施されていないようです。


でも、松下さんによれば、退職していく人

のお話をきくことは、精神的にきついけれ

ど、だからといってお店を改善しないまま

にしてしまえば、お店に不満を持つ人が減

らず、そして新たな人材を集めなければな

らなくなるので、その負担の方が何倍も大

きくなると考えているそうです。


確かに、耳の痛い情報ほどありがたいわけ

で、私が松下さんからこのお話をきいたと

きは、目からうろこが落ちがような感じが

しました。


そして、これは、松下さんからきいたわけ

ではないのですが、お店のスタッフは、退

職するときに面接する相手であると考える

と、その面接のときにあまり耳の痛い話を

きかなくてすむようにと、店長は、普段か

らいろいろな工夫をすることを意識できる

ようになるのではないかと思いました。


それにしても、飲食店の店長を務めること

は、本当にたいへんで、でも、やりがいの

あるお仕事でもあると感じました。

 

 

 

 

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