鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

グループウェア

グループウェアときくと、電話やファクシ

ミリのように、いまではビジネスにすっか

り溶け込んでいると感じる方も多いと思い

ます。


ところが、意外なことに、現在でもグルー

プウェアを導入していない中小企業は少な

くありません。


その理由はひとつではありませんが、まず

指摘されるものは、ITリテラシーでしょ

う。


いわゆる鍵盤アレルギーの方は、いまでも

少なくないようですが、グループウェア

導入されない最大の理由は、ITリテラ

シーではないと、私は考えています。


では、何が最大の理由であると私が考えて

いるのかというと、失礼な言い方になるこ

とをお許しいただきたいのですが、より難

易度の高い仕事に挑もうとする意欲を、従

業員の方が持っていないからというもので

す。


端的に言えば、グループウェアは仕事を効

率化するためのツールですが、仕事が効率

的になると仕事の密度が濃くなります。


でも、現在の仕事の密度を濃くされること

はやめて欲しいと考えている、仕事への意

欲が低い人にとっては、グループウェア

のものが嫌なのではなく、それによって、

さらに多くの仕事をしなければならなくな

ることが嫌なのだと思います。


ここで、「それは、意欲のない従業員が問

題だ」と指摘することはできるのですが、

会社では、仮に従業員の方の意欲が低いと

すれば、それは経営者に責任があると考え

るべきでしょう。


この件については本旨ではないので、別の

機会に述べたいと思いますが、情報化など

の導入の失敗の典型例は、この例のように

ツールを導入するだけで効率が高まると経

営者の方が安易に考えてしまうことです。


グループウェアだけであれば、ここまでの

手順は踏みませんが、一般的に情報化武装

をするときは、環境分析→戦略策定→情報

資源調達→導入といった手順を踏みます。


(こちらの記事もご参考になさってくださ

い。→ https://goo.gl/PSShdB


この手順の中で、社内に十分な説明を行

い、合意形成をすることで、情報化武装

成功させることになります。


繰り返しになりますが、単に、ツールを社

内に持ち込むだけでは情報化武装は成功し

ないので、単に新しいツールを使うと考え

るのではなく、新しい戦略を実践するため

に、新しいツールを使うと考えなければな

りません。


話を戻して、私が事業改善のお手伝いをす

るときに、もし、その会社にグループウェ

アが導入されていないときは、それを導入

するようお薦めしています。


それは、すぐに仕事が効率化できるという

理由もありますが、従業員の方に新しいこ

とをしたり、密度の濃い仕事をしたりする

ことは楽しいと考えてもらえるようにする

ためです。


これが成功すれば、次に、本格的に新しい

戦略を実践するために、情報化武装を提案

します。

 

 

 

 

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