鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コンサルタントの役割

一般的に考えられているコンサルタント

役割と、私が考えているコンサルタント

役割には、少し違いがあると感じているの

で、今回は、このことを述べたいと思いま

す。


実は、かつての私もそうであったのです

が、経営コンサルタント役割は、クライア

ントの課題を解決する方法を提示すること

だと考えている方が多いようです。


(まれに、経営者の方に代わって、経営者

の方が苦手なことを代行するという「コン

サルタント」もいますが、そちらが主たる

仕事の場合、相談業というより、代行業と

いうことになるでしょう)


私は、このようなことは、例えばすぐに会

社を黒字にしなければならないというよう

な、時間が限定されている場合を除き、避

けるようにしています。


その理由は3つあります。


ひとつめは、他者から提示された課題の解

決方法を実践することになると、その活動

はクライアントは受動的に活動することに

なりがちだからです。


ふたつめは、課題の解決方法を自ら考えら

れるようにならなければ、組織としての成

長がないということになるからです。


比喩が不適切ですが、いわゆる、「魚を与

えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」と

いうことです。


みっつめは、課題の解決策はひとつではな

く、いくつもあり、自社に最適な方法を、

ある程度の時間をかけて模索することが大

切だと考えているからです。


仮に、同じ業種で、同じ地域で事業を営ん

でいる会社同士でも、会社(または、経営

者)の個性が異なれば、解決方法も異なり

ます。


それはすぐには見つかりませんが、みつけ

ることができれば、大きな力を発揮できる

ようになります。


今回書いたことは、私がコンサルタント

開業した後に気づいたことです。


会社経営上の課題は、答えが何か分かれば

それで解決するというような単純なもので

はないということは、多くの方が理解され

ると思います。


むしろ、それを見つける活動そのものが会

社経営といえるかも知れません。


そして、繰り返しになりますが、遠回りに

思えても、一定程度の時間をかけて自社に

最適の課題解決方法を見つけることが大切

です。


今回の記事の結論は、経営コンサルタント

の役割は、クライアント自身が適切な課題

解決方法を最短で見つけたり、そうなるた

めの能力を高めることをご支援をすること

ということです。


これを言い換えれば、自社を改善しようと

するとき、コンサルタントに改善策を考え

てもらおうとするだけでは、真の改善には

ならないということでもあります。

 

 

 

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