鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

私がフリーランスになってから、それまで

理解していた「運」の意味が違っているの

だろうかと感じるようになりました。


運というと、私は、宝くじに当たった時な

どに、自分には運があったのだと考えてい

ました。


また、お財布をどこかで落としてしまった

ような時は、逆に、運がなかったのだとい

うように思っていました。


ちなみに、大辞泉によると、運とは「人の

身の上にめぐりくる幸・不幸を支配する、

人間の意志を超越したはたらき」というこ

とだそうで、私のかつての理解も必ずしも

間違っていないように思います。


でも、フリーランスになってから、いろい

ろな成功者の方のお話をきいていると、そ

のような方たちは、運とは単に天任せのこ

とではないというように考えているようで

す。


成功者の方は、ほぼ、同じ考え方をしてい

るようですが、稲盛和夫さんの場合、「真

面目にコツコツ精進している人間を、天が

見捨てるようなことは決してありません」

とお話しされておられます。


稲盛さんは、かつて、海外市場を開拓する

ために、昭和37年に米国へ、そして、昭

和39年に欧州へ営業に行ったことがある

そうです。


ところが、当初は、1件も注文が取れな

かったようです。


そこで、稲盛さんは「日本で待っているみ

んなに申し訳ない、神様が哀れんでくれる

くらいひたむきに努力しよう」と、同行し

た社員たちにお話したそうです。


その結果、香港マイクロエレクトロニクス

社、アメリカ・フェアチャイルド社から、

まとまった注文が入るようになったという

経験を持っているそうです。


ここまでの強い思いで活動すれば、稲盛さ

んは、神様に助けてもらったのではなく、

明らかに自らの努力で顧客を獲得したと私

は思うのですが、稲盛さんは神様に助けて

もらったと考えているようです。


でも、これは、私の想像ですが、稲森さん

は神様を信じたというよりも、努力をした

人は必ず報われるという因果応報の法則を

信じて努力を続けたということなのだと思

います。


だからといって、私のような途上にあるも

のが、「努力をした人は必ず報われるの

で、経営者の方は、努力を怠らないように

しましょう」などといったことを言える立

場にはありません。


ただ、業績が芳しくない会社経営者の方を

見る時、まだ、改善の余地があるのに、そ

れを実践しないなんてもったいないと感じ

ることがあります。


一方で、業績のよい会社経営者の方が、危

機感を強くもって、日々、懸命に働いてい

るように感じることが多々あります。


もし、自分が神様だったら、どちらの会社

を助けてあげたいと思うかというと、それ

はあえて述べるまでもないと思います。


本当に神様がいるかどうかは別として、私

も、神様が手伝ってあげたい相手だと思わ

れるようにならなければと考えながら、

日々、精進を続けていきたいと思っていま

す。

 

 

 

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