私が銀行で働いていたときから感じていた
ことなのですが、業績のよい会社に共通す
る特徴は、外部の情報に積極的に耳を傾け
るということです。
業績のよい会社ほど、売上増加に結びつく
情報はないか、同業他社の動向はどうか、
当地における自社の評価はどうかといった
ことを、機会を見つけては銀行に質問して
きます。
こういった会社ほど、自社の改善の機会は
増えるし、そういった姿勢がより密度の高
い改善活動につながるのでしょう。
これが、今回の記事の結論ですが、もう少
し考察を進めたいと思います。
会社の事業をよりよくする改善策や有益な
情報は、どんな会社でも容易には見つから
ないので、社内だけで探すよりも社外でも
探すことで、見つかる精度が高まります。
そして、そのような情報が多く見つかるほ
ど、会社の事業もよりよいものとなりま
す。
ここまではほとんどの方にご理解いただけ
ることなのですが、では、情報を積極的に
求める会社と、そうでない会社には、どこ
に違いがあるのでしょうか?
これも、容易に想像できると思いますが、
外部に情報を探さない会社は、社内におい
ても積極的に情報を求めてはいないでしょ
う。
すなわち、情報を必要としている会社は、
それを手掛かりとして事業を改善している
会社であり、一方、事業を改善していない
会社は情報を必要としないのでしょう。
これを言い換えれば、外部に情報を求める
という動きは、事業の改善に積極的である
という状態の表れのひとつであるというこ
とです。
したがって、業績のよい会社は事業の改善
に積極的だという、至極当然の結論に行き
着きます。
ここで、「業績の改善が大切と考えていな
い会社が本当にあるのか?」という疑問を
持つ方もいると思います。
これは、私が経験的に感じることなのです
が、改善活動を大切と考えていない会社は
ほとんどありませんが、改善活動を実践し
ている会社は少ないと思います。
例えば、私が銀行で働いていたとき、業績
の芳しくない会社へ「こんご、このような
面で改善が見られないと、次回の融資は難
しいですよ」とお伝えしても、実際に改善
に着手する会社はあまり多くありませんで
した。
では、事業改善を実践できる会社とそうで
ない会社の違いは何かということになりま
すが、それはひとつではないものの、最も
大きな要因は、経営者の方が自社の改善に
関心があるかどうかということだと思いま
す。
そして、経営者の方が自社の改善に関心を
持つためにはどうすればよいかということ
ですが、私のコンサルティングは、まさに
経営者の方に対して事業改善に関心を持っ
てもらうためのお手伝いでもあるのです。
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