鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

道筋が見えなければ成功できない

私の事務所の近所には、宝くじの1等の当

せん者がたくさん誕生していることで有名

な、西銀座チャンスセンターがあり、ジャ

ンボ宝くじの発売が始まると、そこには長

蛇の列ができます。


日によっては、数時間待ちの列ができるく

らいですので、宝くじの人気の高さが伝わ

ります。


実は、私の知り合いの経営者の方で、毎

回、宝くじを10万円分以上購入する人が

います。


その方の経営する会社は業況があまり芳し

くないので、もし宝くじが当せんしたら、

当せん金を銀行からの融資の返済にあてた

いとの思いがあるようです。


もちろん、宝くじの当せん確率はとても低

いので、その方も宝くじがそう簡単に当せ

んするとは考えているとは思いませんが、

それでも運にすがりたいという思いが強い

ことから、たくさんの宝くじを購入すると

いうことをしているのでしょう。


ここまで宝くじのことを書きましたが、こ

れも述べるまでもなく、会社の事業が赤字

だからといって、宝くじを買って、その当

せん金で埋めようということを「あてにし

ている」人はまったくいないでしょう。


前述の通り、宝くじが当せんする確率は非

常に低く、非現実的な方法だからです。


しかし、宝くじが当せんすることをあてに

しているような経営者の方を見ることがあ

あります。


そのひとつめは、かつての成功体験に縛ら

れて、会社の体制を変えようとしない経営

者のタイプです。


ドッグイヤー、マウスイヤーと言われてい

る時代にあって、自社の業績のよかった時

代のような経営環境が「またやってくるこ

とにして」、それを待ち続けているタイプ

の経営者です。


そのような時代がやってくる確率は、宝く

じの1等が当たる確率より低いでしょう。


このような受け身の姿勢では、事業はすぐ

に行き詰ります。


ふたつめは、開業したときからスタープ

レーヤーを目指すタイプの経営者です。


自分が目標とする会社や経営者はいるもの

の、そのような人にはそれなりの下積み時

代があったことから現在の地位に立ってい

るにもかかわらず、そのことに気づかな

かったり、または、下積み時代があったこ

とは分かっていても、それをとばしていき

なり成功者になろうとします。


世の中には、生まれながらにして才能に恵

まれた人もいることは事実ですが、それは

例外的と考えるべきでしょう。


その可能性にかけることを100%否定は

しませんが、そうであれば、リスクのすべ

てを自己責任で負うことができる状態にす

べきであって、融資を受けて創業するなど

といったことをする一方で、甘い見通しで

事業を始めることは避けるべきです。


ここまで記述した2つのタイプの経営者に

ついては、「宝くじが当せんすることをあ

てにしているような経営者」と表現しまし

たが、もう少し具体的に書くと、自分が目

指すところまでの道筋が見えていないとい

うことだと私は分析しています。


逆に言えば、道筋が見えていないから、宝

くじが当せんすることをあてにしているよ

うなことをしてしまうのでしょう。


これを言い換えれば、成功が確実な経営者

は、成功までの道筋が分かっているという

ことです。


例えば、その道筋に、長い下積み期間があ

ると分かっていれば、それを分かった上で

起業するわけですから、その下積み期間に

も耐えることができるのでしょう。


(この例を挙げたからと言って、成功する

には、必ずしも下積み期間が必要だという

ことではありません)


要は、起業して目指すところが、単なる願

望のままであっては、ほぼ成功しないわけ

ですから、起業するにあたっては、目標に

至る道筋を示すことができるまで明確なも

のにしておかなければ、本当に宝くじが当

せんすることをあてにしているようなこと

になってしまいます。

 

 

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