鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

忙しいのはなぜか

岡山県倉敷市高野山真言宗の寺院、高蔵

寺住職で、画家でもあり、かつて放送され

ていたバラエティテレビ番組の「ぶっちゃ

け寺」にも出演されていた、天野高雄さん

が配信するメールマガジンに、次のような

ことが書かれておられました。


「私たちはつい『忙しい』と口にしてしま

います。


忙しいことは決して立派なことじゃないの

についつい多用しています。


本当に活躍している人は『忙しい』を口に

せず、涼しいお顔でどんどん結果を残して

います。


同じ速度で走行してもガタガタ音を鳴らし

ながら、いかにも『全力で走ってる!』と

いう車もあれば、無音でスゥーッと走る車

もあるのです。


忙しいという言葉は行動の雑音だから一切

口にしないように心がけましょう」


これを読んだとき、私は、元プロ野球選手

で、日本のプロ野球史上唯一の3,000

本以上の3,085本安打を放った、張本

勲さんの言葉を思い出しました。


すなわち、「(守備についているとき)処

理が難しそうな球が自分のところに飛んで

きても、さも簡単そうに処理するのがプロ

だ」というものです。


この張本さんの言葉の意味は、ご本人には

確認していませんが、職業選手としては難

易度の高いプレーができなければならない

のに、一方で、難易度の高いプレーを難し

いと思っていては、ますますそれが困難に

なりかねないので、難易度が高いプレーで

あっても、それを自分はきちんと処理でき

ると思って臨まなければならないというこ

とであると私は理解しています。


天野さんも、忙しいと口にする人よりも、

静かな人の方が成果が大きいということを

示唆しておられます。


そうであれば、忙しいと口に出さずに静か

に仕事をすればよいのですが、では、な

ぜ、ついつい人は忙しいと口に出してしま

うのでしょうか?


これは、途中の説明を割愛しますが、私は

自信のない人が、言い訳として忙しいと口

にしていると考えています。


もし、仕事の結果がうまくいかなかったと

しても、それは、自分が忙しかったことが

原因で、自分には責任がないという言い訳

をあらかじめしているのではないでしょう

か?


ただ、問題なのは、誰に責任があるのかと

いうことではなく、どうすればよい成果が

得られるかということです。


そこで、成果に関して焦点をあてて述べる

と、忙しいという言い訳をしながら仕事に

臨んでいれば、いつまでたってもより難し

い仕事ができるようにはなりません。


例え強がりになるとしても、「これくらい

のことは簡単にできる」「この程度の量な

ら、期日前に終わらせられる」などと口に

しながら仕事をするとよいのではないかと

私は考えています。


今回の記事の結論は、やや非論理的なので

すが、自信をもって挑むことが、よりよい

成果につながるということです。

 

 

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