鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

ヒット商品のヒットの要因

ヒット商品というと、経営者としては、自

社で開発したい、販売したいと考えると思

いますが、では、ヒット商品とはどういう

ものでしょうか?


もちろん、ヒット商品はたくさん売れる商

品ですので、たくさん売れる要因がわかれ

ば、それを開発したり仕入れたりすること

ができます。


ところで、小麦粉はヒット商品でしょう

か?


ある意味、食品としては欠かせないもので

すので、ヒット商品と見ることもできます

が、どちらかというと、地味な商品と言え

るのではないでしょうか?


ところが、日清フーズの小麦粉「クッキン

グフラワー」は、2015年の発売から、

約2年間で800万個売れたヒット商品で

あるということで注目を浴びています。


(ご参考→ https://goo.gl/rHruVH


小学館の雑誌、Dimeの記事によれば、

小麦粉の販売量が縮小しつつある中で、そ

の販売量を伸ばすために日清フーズが行っ

たことは、容器を変えることでした。


(ご参考→ https://goo.gl/VBw8Zb


小麦粉といえば、これまでは1kgの袋入

りが当然であった訳ですが、かえって、そ

のような容器が顧客に不満を感じさせてい

ることが分かり、小さな瓶に入れて販売す

ることで、需要を引き起こしていることが

わかります。


(厳密には、瓶入りにするにあたり、製品

にも改良が加えられていますが、ヒットの

要素は容器が大部分を占めています)


この例からわかることは、単に小麦粉だけ

では需要がしぼんでいたわけですが、容器

を変えればヒット商品になるということで

す。


そうなると、「小麦粉」というカテゴリー

だけでは、ヒット商品であるかどうか判断

できないということです。


単に小麦粉だけではヒット商品ではなく、

瓶入りの小麦粉とすることによって、ヒッ

ト商品になったわけです。


ちなみに、これに似たような例は少なくあ

りません。


例えば、ブルー・オーシャン戦略について

述べられている同名の書籍に紹介されてい

るQBHouseは、業種としては理容店

ですが、カットのみ10分間で提供すると

いう方法でサービスを提供したことから、

ブルー・オーシャンである新たな市場を開

拓したとされています。


(ご参考→ http://amzn.to/2C1Y8yO


今回の記事の結論は、ヒット商品は、大掛

かりな開発をしたり、かなりの労力をかけ

て探したりしないと見つからないものとい

う印象が大きいと思いますが、実は、コロ

ンブスのたまご的なものであるということ

です。


このことは、必ずしも大企業でなくても、

中小企業でもヒット商品を産むことができ

るということでもあると思います。


むしろ、中小企業だからこそ開発できる

ヒット商品というものがあるかもしれませ

ん。


自社でもヒット商品を産みたいと考えてい

る経営者の方は、ぜひ、頭を柔軟にして、

ヒット商品を開発していただきたいと思っ

 

 

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