鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営戦略と情報技術

先日、あるソフト開発会社に訪問しまし

た。


用件は、その会社からの依頼で、その会社

の製品を説明を受けるというものです。


同社には、今後、私がご支援する会社に、

その会社の製品が役立つようであれば、そ

の製品の利用を薦めてもらいたいという意

図がありました。


私も、違った立場の人からの情報を得たい

という意図もあり、それに応じました。


結果として、私に説明をしてくださった方

は、あまり知識がなかったようで、同社の

製品には十分な魅力があるとは感じません

でした。


汎用性の高いソフト、即ち、量産できるソ

フトであっても、導入には数十万円~数百

万円の投資が必要になるので、ソフトの機

能がそれに見合うものでなければ、無駄な

投資になってしまいます。


いまは、表計算ソフトのエクセルや、デー

タベースのアクセスの機能も充実している

し、社内LANやグループウェアも専門的

な知識がなくても導入できる時代なので、

専門のソフトには大きなメリットがなけれ

ば魅力を感じられなくなりつつあります。


一方で、きちんとした専門ソフトであれ

ば、導入のメリットは高いと私は考えてい

ます。


その例のひとつは、そのソフトを導入する

ことによって実現できる戦略があるという

場合です。


言い換えれば、ある戦略を採用するために

そのソフトを導入する必要があるというこ

とです。


システム開発会社から見れば、ソフトを売

ることになりますが、ユーザーから見れ

ば、戦略を買うということになります。


ただ、最近は、ソフトそのものを売るより

も、ユーザーがそれを使いこなすためのス

キルアップの支援や、そのソフトの効果を

高めるための戦略立案も行うこといった、

ノウハウを提供することに重要性が移りつ

つあります。


ただ、これは、導入コストが高くなること

や、システム開発会社にノウハウを提供す

るための人材が少ないために、なかなか実

現できていないようです。


今回の結論は、事業の競争力を高めるには

情報技術を活用することが効果的であり、

システム開発会社から、ソフトだけではな

く、ノウハウの提供を受けることを検討す

ることをお薦めしたいということです。


ある意味、ソフト開発会社から、コンサル

ティングを受けるということでもあるとい

ことです。


事業現場での改善の工夫も大切ですが、シ

ステム開発会社といった、外部の知恵の提

供を受けることも効果があると私は考えて

います。


もちろん、私も情報技術を活用した経営戦

略立案のお手伝いをしています。


というよりも、ほとんどの経営戦略は情報

技術抜きには実践できない時代です。

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20171109210756j:plain