鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

きめ細やかな対応

「顧客からの支持を得るには、きめ細や

かな対応が大切」ということは、多くの

方がお話しされています。


しかし、具体的に何をするのかという

ことについては、あまり具体例は聞き

ませんし、さらに、具体的に実践して

いる会社の割合は低いのではないかと

思います。


ひとつの例として、弁当や総菜を販売

しているオリジン東秀を挙げたいと

思います。


同社では、弁当を販売する、オリジン

弁当のほかに、働く主婦を標的とした

キッチンオリジン、イートインの

スペースを設けた、Origin、

中華料理を提供する、中華東秀など、

8種類の店を出店しています。


(参考→ https://goo.gl/RNLzce


単に、「弁当・総菜」を販売するだけ

なら、8種類の店舗を作る必要はない

でしょう。


顧客のニーズというのは、弁当・総菜

そのものよりも、それらがどういう

方法で提供されるかという面の重要性が

高まって来ているということです。


そして、それらに応える方法が、正に

きめ細やかな対応方法ということに

なるでしょう。


ここでは、きめ細やかな対応の例として、

オリジン東秀の店舗を挙げましたが、

その他に、ワントゥワンマーケティング

CTI(コンピューターテレフォニー

インテグレーション)、CRM(カスタ

マーリレーションシップマネジメント)

などがあります。


これらは、情報技術の進展によって実践

できるようになりましたが、さらには、

最近は少ない投資で実現できるので、

必ずしも大企業だけが実践できるもの

とはならなくなっています。


また、中小企業は、必ずしも情報技術を

駆使する必要はありません。


いわゆる、小回りの利く販売方法を実践

することもできます。


そして、それを実現するには、従業員に

スキルを習得してもらうための期間や

費用が必要になります。


ただ、冒頭に述べた通り、起業するときに

多くの会社は「何を売る(製造する)」と

いうことは決めていても、「どうやって

売る(顧客を創る)」というところまでは

決めていない会社の割合は高いと感じて

います。


いまは、よい商品・よい製品が販売され

ることは当たり前の時代であり、競争に

勝にはどう売るかということで決まる

訳ですが、実は、きめ細やかな対応こそ

口で言うほど易しいことではなさそう

です。

 

 

 

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