鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

穿った見方

先日、ビジネスメールコンサルタントの平

野友朗さんが配信したメールマガジンに、

文化庁が公表した、「国語に関する世論調

査」について触れていました。


(ご参考→ https://bit.ly/2CglAd0


その調査では、「憮然(ぶぜん)」、「御

の字」、「砂をかむよう」の慣用句につい

て、いずれも本来の意味とは別の意味で理

解している人が、本来の意味を理解してい

る人よりも多いという結果になっていたそ

うです。


これに対して、平野さんは、「日本語は常

に変化しており、昔は間違っていたとされ

る表現も、今は正しいとされる」という前

提で、ビジネスパーソンとしては、自分が

正しい意味を理解しているとしても、それ

だけでなく、さらに相手に正しく伝わって

いるかどうかまでおもんぱかる必要がある

と、メールマガジンで述べられておられま

した。


私も、平野さんの考え方に賛成です。


ですから、前述のような、間違って理解さ

れている可能性が高い慣用句を使うことは

避けるようにするべきだと、私は考えてい

ます。


例えば、「穿(うが)った見方」という言

葉はよく使われていますが、これは、本来

は、「物事の本質を的確に捉えた見方をす

る」という意味ですが、「疑って掛かるよ

うな見方をする」という意味で理解してい

る人が多いようです。


(ご参考→ https://bit.ly/33joXf9


さらには、言葉の専門家である、著名な著

述業の方たちでも、「疑って掛かるような

見方をする」という意味で会話をしている

ところを、テレビ番組で何度か見たことが

あります。


でも、平野さんが述べておられるように、

「日本語は常に変化しており、昔は間

違っていたとされる表現も、今は正しいと

される」ことがあるので、その誤りを、ひ

とつひとつ指摘する意図はありません。


ただ、私は、もともとの意味とは違う意味

で使いたいという気持ちにはなれず、ま

た、それを本来の意味で使ったときに、そ

れを聴いた人が別の意味で理解してしまう

ことも避けたいので、結局、誤解されやす

いと思われる慣用句は使わないようにして

います。


ここまでが前置きです。


このように、「相手に間違って伝わってし

まう恐れがある慣用句は、使うことは避け

るべき」などと、上から目線で書いている

私ですが、高校生のときまでは国語は苦手

で、5段階評価の成績はたいていは「3」

で、よいときでも「4」でした。


読書も、読書感想文の課題があったので、

課題図書をしぶしぶ読むことしかせず、ふ

だんはほとんど本は読みませんでした。


読書感想文も、400字の原稿用紙で5枚

分程度の文章を、2週間程度かけて書いて

いました。


しかしながら、そのような私は、いまは、

1,000字以上の記事を、1,000日

以上続けて書いて来ました。


それだけ繰り返しをしていると、かつては

書くことも読むことも嫌いだった文章に対

して、「正しく相手に伝わるかどうか」が

気になるようになってくるものです。


すなわち、単純なことでも「量稽古」をす

れば、それだけでも何らかの効果が得られ

るのだと思います。


そして、もうひとつ付け加えたいことがあ

ります。


それは、文章を書くことも読むことも嫌い

だった私が、なぜ、いまは、文章を書くこ

とを主な仕事にするようになったのかとい

うことです。


これは、端的に説明することは難しいので

すが、あえて短くまとめると、文章を書く

ことが、高校生のときまでは目的だったの

ですが、いまは、手段になったからだと考

えています。


高校生のときは、読書感想文で、「よい文

章」を書くことが目的だったので、「どん

な文章がよい文章なのか」と考えながら書

いていました。


だから時間もかかるし、そのようなことを

考えることも苦痛でした。


いまは、「自分の書いた文章を経営者の方

に読んでいただいて、事業の改善に役立っ

て欲しい」と考えているので、文章を書く

ことは目的ではなく手段になっています。


言い換えれば、よい文章を書くことが、必

ずしも、それを読んだ経営者の方にとって

事業改善のための手がかりになるとは限ら

ないということです。


もちろん、文法を間違ったり、誤字脱字が

あってはいけませんが、文学的な正しさよ

りも、何が書いてあるかが大切だと考える

ようになりました。


そうであれば、何を伝えるかを考えること

にはある程度の労力をかけていますが、文

章を書くことは苦痛ではなくなりました。


コンサルタント」を名乗っている以上、

自分の考え方に賛同してくれる経営者の方

を増やしたいという思いがあれば、文章を

書き続けることができています。


今回は私自身の経験を書きましたが、これ

をお読みいただいた経営者の方の中にも、

事業を進める上で、苦手と感じることがあ

れば、目的と手段を間違えていることが原

因かもしれません。


苦手とすることに対する見方を変えれば、

苦手だったことが苦手なことと感じなくな

るかもしれないということが、今回の記事

の結論です。


もしよろしければ、あなたの苦手なことに

ついて、穿った見方をしてみていただけれ

ばと思います。

 

 

 

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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ


11月19日(火)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年11月19日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/410138059668211/








魚のいるところで釣りをする

経営コンサルタントの一圓克彦さんが、先

日配信したメールマガジンに、一圓さんは

「顧問先、旧知の企業様や団体様からのご

依頼以外は、研修を断っている」と書いて

いました。


その理由は、「(普段からお付き合いのな

い会社から研修を受注した場合、)会社か

らの指示で、仕方なく研修に参加している

という顔をしている受講者がおり、そのよ

うな人を相手に研修をしたくないから」と

いうものです。


もちろん、一圓さんは、そのような受講者

は少数であること、そして、そういう受講

者がいても、積極的に聴いてもらえるよう

なスキルを講師が持つべきことは理解して

おられますが、やはり、話を聴く相手の中

に意欲がない人がいると、話をする側のモ

チベーションも下がってしまうということ

は、私も理解できます。


これはこれまで何度か述べてきましたが、

私がフリーランスになったばかりのころ、

「銀行出身の経営コンサルタントが教える

上手な融資の申し込み方セミナー」のよう

なタイトルでセミナーを開くと、アンケー

トでは、5段階評価で3以下ばかりの評価

でした。


低い評価になる要因には、私の話し方など

の講師としてのスキルの低さもあると思い

ますが、決定的なことは、「銀行出身…」

という単語を入れていたので、「融資の裏

技を教えてもらえる」という期待をして参

加する人ばかりだったということです。


私としては、「毎月、銀行に業況を報告に

行くことが、融資の承認を得られやすくな

るコツです」とセミナーの中で話をします

が、受講者の方は、「そんな手間のかかる

ことをしないでも融資を受けられるように

なりたいからセミナーに来たのだ」という

顔をしているわけですから、高い評価を得

られる訳がありません。


そこで、現在では、自主開催セミナーは開

いていますが、私に関心がある方だけに参

加してもらうようにしており、積極的に受

講者を募るようなことはやめました。


その一方で、自分の考えに関心を持ってく

れている人も少なからずいるということに

気づく場合もありました。


私が初めて書いた本である、「図解でわか

る在庫管理いちばん最初に読む本」は、初

版から7年経った今年の7月に、第9刷と

なりました。


テーマが「在庫管理」というと、実務書の

カテゴリーというイメージですが、同書で

は、「適切な在庫管理を行うには、しっか

りとした経営戦略が必要であり、その経営

戦略を確実に遂行するための手段が在庫管

理である」という、経営管理の手法として

の在庫管理を説明しています。


そのような私の考えが、本当に正しいかど

うかは現時点では明確にはできませんが、

実績もない無名の著者の本が、長期間売れ

ているということは、少なくとも私の考え

を支持してくれている方がいるということ

だと思います。


もし、本の中身が「期待外れ」というもの

だったら、増刷はされないか、増刷された

としても、もっと遅いペースの増刷となっ

たでしょう。


このような読者からの反応があると、私も

もっと執筆に力を入れたいというモチベー

ションが高まります。


ここまでが前置きなのですが、今回の記事

の主旨は、かつて、作家の本田健さんがお

話していたことなのですが、「魚のいると

ころで釣りをする」ということです。


釣りをする人は、魚のいそうなところを見

計らって釣り糸を垂れる訳であり、それは

至極当たり前のことなのですが、ビジネス

においては、需要(魚)のないところで自

社商品を売ろうとする(釣り糸を垂れよう

とする)例が時々見られます。


一圓さんの場合、ご自身にご関心のある方

だけからしか研修を受けないし、私の場合

セミナーではなく、執筆によって自分の

考えを支持している人たちにむけて自分の

考えを伝えるようにしています。


もし、自社製品があまり売れないで苦心し

ているという会社経営者の方は、「魚のい

るところに釣り糸を垂れている」かどうか

ということを見なおしてただければと思い

ます。


それが現状の打開策の端緒になるかもしれ

ません。

 

 

 

 

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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ


11月19日(火)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

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ます。

 


■日時:令和元年11月19日(火)

12時00分~14時00分


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彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


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にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


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当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

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を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


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日報はおまじないではない

私のコンサルティングメニューのひとつの

日報コンサルティングなのですが、これは

少数派であるものの、日報コンサルティン

グを受けていても十分に活用できない方も

います。


その方はどのような方なのかというと、日

報に出来事ばかりを書いてしまう方です。


確かに、日報とは、毎「日」の「報」告書

という意味なので、出来事を報告するもの

と考えられがちです。


でも、日報コンサルティングを開発した中

司さんの最新刊のタイトルは、「小さな会

社の売上を倍増させる最速PDCA日報」

( https://amzn.to/2TSKoCp )となってい

るように、「PDCA」を行うために、そ

れを日報形式でコンサルティングを受けて

もらうというものです。


ですから、本来の日報のように、出来事だ

けをPDCA日報に書いても、PDCAを

実践することはできません。


では、どういったことをPDCA日報に書

けばよいのかというと、初期の段階では、

仕事がうまく行ったときの要因は何か、逆

に、仕事がうまく行かなかったときの要因

は何かということを考えて書いてもらいま

す。


そして、仕事がうまく行ったときの要因に

ついては、それを繰り返して実践し、再現

性があるときはノウハウとして蓄積しても

らいます。


仕事がうまくいかなかったときの要因につ

いては、それに対する改善策を考えていた

だき、同様の失敗が起きないようにしても

らいます。


これは、わざわざ日報に書かなくてもでき

そうな感じがしますが、文字にすることで

より確実に、かつ、精度の高いノウハウと

して蓄積できるようになります。


むしろ、仕事の結果を文字にしておかない

と、目先の仕事に追われて、いつまで経っ

ても同じことの繰り返しをしてしまいがち

になります。


そして、前述の、日報に出来事しか書かな

いという方は、仕事の中身について考える

ことが不得手な方だと考えることができま

す。


確かに、毎日の仕事が、単に、ものを作っ

て(仕入れて)売るだけでうまく行くので

あれば、簡単です。


でも、いまは、よい商品を販売することは

当りまえの時代なので、どうすれば売れる

ようになるのかといった、顧客から自社を

選んでもらうための工夫の差が業績の差に

なっていることは、言及するまでもありま

せん。


だからこそ、その「工夫」を磨き上げる活

動が「PDCA」であり、その活動を会社

の中で中心になって牽引する役割が、経営

者の役割です。


繰り返しになりますが、このPDCAを実

践するためには、必ずしも日報を活用する

必要はないものですが、より実践しやすい

方法として、中司さんが開発したものが、

PDCA日報です。


前述の中司さんのご著書の帯には、「A4

1枚書くだけで業績が上がった!」と、同

書を説明するフレーズが書かれています

が、だからといって、日報を書く作業を、

単なる「おまじない」と考えていては、業

績は上がることはありません。


PDCA日報を書いて業績が上がるのは、

PDCAが実践されるからであり、おまじ

ないをあてにするような考え方で、出来事

を書いているだけでは、いつまで経っても

業績はよくなりません。


確かに、「1日の振り返り」、「活動結果

の要因分析」といった改善活動は、実際に

やってみると、慣れるまではなかなか難し

い場合もあるようです。


ただ、それを避けていては、「経営者とし

ての役割」を十分に担うことができない状

態でもあるわけです。


でも、PDCA日報によって、少しずつで

も改善活動に慣れていくことができれば、

それは業績が改善していく端緒になるとい

うことが、今回の記事の結論です。

 

 

 

 

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ソフトバンクの強さの源泉は組織力

先日、野球データアナリストの岡田友輔さ

んが、日本経済新聞に寄稿した、「セ・パ

格差は組織力の差」という記事を読みまし

た。


(ご参考→ https://s.nikkei.com/34qztBz


岡田さんは、「直近10年の日本シリーズ

パ・リーグの9勝1敗」という状況を踏

まえ、その要因として、「『球団は本業の

宣伝広告媒体』という意識が色濃く残るセ

に対し、パは『ビジネスとしての球団経

営』にシフトしており、グラウンドにおけ

るセ・パ格差とは、組織力の差を反映した

ものにほかならない」と指摘しています

が、私も岡田さんの分析は正しいと感じて

います。


同様のことは、セントラルリーグに属する

横浜DeNAベイスターズにもあてはまり

ます。


ベイスターズは、観客が求めるものは、

チームが勝つことという従来の考え方を変

え、観客に対してリサーチを行った上で、

観客がベイスターズの応援をより楽しむこ

とができるようにするために、「横浜スタ

ジアムのコミュニティーボールパーク

化」構想を打ち出し、改善策を実行しまし

た。


(ご参考→ https://goo.gl/FiKUtH


その結果、横浜のホームゲームの観客動員

数は、平成23年は約110万人であった

のに対して、平成27年は、約181万人

と、約65%増加しました。


そして、直接的な因果関係は示すことがで

きませんが、DeNAが球団運営に乗り出

したころは、リーグで下位の成績しかあげ

られていなかった状況から、徐々にチーム

の成績は上昇し、今年はリーグ2位になっ

たことは、球団の業績が向上したことと無

関係ではないと思います。


岡田さんは、前述の記事の中で、「巨人

は、グラウンドの指揮官である原辰徳監督

が編成においても大きな権限をもってお

り、原監督の眼力に異論を挟む余地はない

が、優秀な人材がそろった組織と個人の勝

負となれば、やはり前者に分がある」と指

摘しています。


その成果として挙げられることは、昨年と

今年の2年連続しての開幕投手であり、今

年のゴールデングラブ賞(投手部門)を受

賞した千賀滉大投手や、一昨年から今年ま

で3年連続でゴールデングローブ賞(捕手

部門)を受賞した甲斐拓也捕手などは、育

成選手出身であり、これは、ポテンシャル

のある選手を自ら育成するという組織的な

活動の賜といえるでしょう。


すなわち、野球チームが試合をすること自

体も組織的な活動ですが、試合以外のサ

ポート部門にまで組織的な活動をしている

チームは、成績がよいということであり、

このことは一般のビジネスにも当てはまる

ことだと思います。


中小企業では、いわゆるオーナーの個人的

な能力で勝負をしていることが多く、それ

で成功する場合もありますが、事業をより

大きくして行くには、「家業」では限界が

あり、「組織的事業」に進化していくこと

が大切だと思います。


社長が、監督兼四番打者兼エースピッチャ

ーの会社よりも、社長は社長業に専念し、

四番打者(営業部長)とエースピッチャー

経理部長、または、総務部長)を育成

し、組織的な事業活動を営むことの方が、

大きな成果を生むことになるし、組織らし

い組織になるでしょう。

 




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購買動向データを活用する時代の到来

先日、日本経済新聞に、三井住友カード

購買動向を外販するという記事が載ってい

ました。


(ご参考→ https://s.nikkei.com/2JIXL1T


三井住友カードはクレジットカードの決

済履歴をもとに、小売店などが顧客の購買

動向をすぐに把握できるデータサービスを

始める。


性別や年齢、住所、年収ごとに顧客の動き

をつかみ、店舗での販売に生かせるように

する。


カード会社が持つ膨大な決済情報は活用が

進んでいない。


キャッシュレス決済の普及に伴い、データ

利用の拡大に動き出す」


本旨からそれますが、記事に書かれていた

ように、「カード会社が持つ膨大な決済情

報は活用が進んでいない」という状況は、

これまでデータは蓄積できていたものの、

分析する手法や技術がなかったということ

だと思います。


しかし、最近は、人工知能やRPAが普及

し、データの解析、活用が、より実践的に

活用できるようになってきたのだと思いま

す。


話をもどすと、これからは売上を増やすに

は、データの活用の重要性が増していると

いうことです。


だからこそ、カード会社が副次的に得られ

る決済情報を、サービスとして提供すると

いう分野に進出するようになったのでしょ

う。


情報技術(IT)という言葉は約20年ほ

ど前から登場しましたが、そのころから購

買動向に関するデータは収集することはで

きていましたが、あまり深い解析は行われ

ず、主に、ワントゥワンマーケティング

いった顧客管理に活用されてきました。


購買動向データの活用も販売促進の一種で

すが、顧客に対して積極的なアプローチを

するといった動的な活動ではなく、精度を

高める活動ということになると思います。


ここまではすでに多くの方が理解されてい

ることと思いますが、前述の記事から分か

ることは、データそのものがより大きな価

値を持つことが、改めて示されていると思

います。


また話がそれますが、現在、Paypay

が多くの加盟店を募集している理由も、利

用者を増やしたいというよりも、多くの購

買動向データを集めたいという理由の方が

大きいようです。


それくらい、現在は、購買動向データの価

値が注目されているのだと思います。


話をもどして、それでは中小企業では購買

動向データをカード会社などから購入して

活用すべきなのかということなのですが、

すぐにそのような手法を導入することは難

しいと思います。


ただ、実態として、購買動向データを収集

している中小企業は、現時点では、珍しい

と思います。


ありていに言えば、購買動向データを活用

している中小企業が少ないという状態のう

ちに、いまから、少しでも購買動向データ

を収集し、活用すれば、少しでもライバル

に差をつけることができるよい機会だと思

います。


では、具体的に、中小企業がデータ収集と

活用をするにはどうすればよいのかという

ことを説明することは、文字数の兼ね合い

からここでは割愛しますが、現在は、デー

タの価値が高まっており、それを活用でき

るようになれば、自社の大きな強みになる

ということが、今回の記事の結論です。


もし、データ収集・活用にご関心のある方

は、専門家にご相談され、直ちに実践する

ことをお薦めします。




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銀行のコンサルティングは鬱陶しいだけ?

金融庁の「主要行等向けの総合的な監督指

針」に、金融機関のコンサルティング機能

について書かれています。


「金融機関は、資金供給者としての役割に

とどまらず、必要に応じて、外部専門家・

外部機関等とのネットワークを活用し、経

営再建計画の策定支援、貸付けの条件の変

更等を行った後の継続的なモニタリング、

経営相談、指導といったコンサルティング

機能を発揮することにより、顧客企業の主

体的な取組みに向けた自助努力を、最大限

支援していくことが求められている」(Ⅲ

ー5顧客企業に対するコンサルティング

能の発揮)


(ご参考→ https://bit.ly/2pzARmH


ところで、銀行の融資姿勢に批判的な人た

ちの中には、「銀行は融資相手の会社の実

態を把握しようとせず、コンサルティング

機能を発揮できていないから、融資に積極

的になれない」という意見を持っている人

もいます。


その批判は、私も、半分くらいは当てはま

ると考えています。


銀行職員の中にも、財務分析が不得手な職

員がいたり、1人当たりの担当会社数が増

えて、1社の分析に十分な時間をとれない

ということもあったりするからです。


しかし、私が銀行に勤務していた経験から

は、融資を受けている会社側も、あまり会

社のことについて、銀行に口を出されたく

ないという姿勢の経営者が圧倒的に多いと

感じています。


例えば、融資を申し込むときも、承認して

もらえるかどうかだけが問題で、銀行に余

計なことを知られないよう、会社の情報を

小出しにしようとする会社が多くありまし

た。


融資を受ける側から見れば、銀行の「コン

サルティング」は、会社がやることを増や

すだけの余計なお世話と感じられてしまう

ようです。


また、仮に、融資相手の会社の経営者の方

が、銀行職員の助言をひととおり聞いたと

しても、それを実際に実践するかどうかは

その経営者の方次第であり、銀行も助言に

基づいて改善策を実践したかどうか、顛末

まで追う余裕はないというのが実態でしょ

う。


だからといって、銀行は融資相手の会社に

コンサルティングを行っていないのかとい

うと、まったくそうではありません。


事業再生の対象となった会社を中心に、コ

ンサルティングを必要とする会社には積極

的にコンサルティングを行っています。


ただ、上述のように、銀行のコンサルティ

ング機能が発揮できる機会も限定的になっ

ていることも事実だと思います。


一方で、銀行から融資を受けている会社と

すれば、銀行からの助言が役立つものとは

限らないと感じることもあると思います。


ただ、会社が独自で改善活動を行っている

のであれば、外部の立場にある銀行の助言

は、少なくとも自社の改善のヒントにはな

るものであり、まったく聞く価値がないと

いうものではないでしょう。


ただ、そもそも会社が改善活動に消極的で

あれば、銀行がどんな助言をしても、単に

騒音にしかなりません。


銀行も、コンサルティング機能の発揮に関

して実効性を高めるために、まだまだ改善

の余地がありますが、融資を受けている会

社側の姿勢が消極的であれば、それは限定

的になってしまうということが、今回の記

事の結論です。




※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/





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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ


11月19日(火)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年11月19日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/410138059668211/






 




経営者は外見ではなく業績で評価される

先日、経営コンサルタントの鮒谷周史さん

が、メールマガジンで、ご自身の体験とし

て、20代~30代に、たくさんの詐欺師

に騙されて、数億円の金銭を失ったという

ことを書いておられました。


鮒谷さんによれば、かつての鮒谷さんは、

世間的には「いやいや、さすがにその類の

話に乗るのはちょっと」というような誘い

文句に、やすやすと乗ってしまっていたそ

うです。


そして、人を騙そうとする人は、「ことさ

らに、高級住宅地に住んでいる、大きな家

に居住している、高価な服装を身につけ、

高級な時計を愛用している、高級車に乗っ

ている、高級ホテルを愛用しているといっ

たことをアピールしているケースが多い」

そうですが、欲が強い人は、そういった人

に心の隙をつかれてしまうと、鮒谷さんは

自分を分析しています。


すなわち、お金持ちのようなふりをしてい

る人から、甘い言葉を投げかけられると、

欲が強い人はいとも簡単に、「自分もその

ような人になりたい」と思い、さらに「確

証バイアス」がかかって冷静な判断がでな

くなり、うまい話に乗ってしまうというこ

とだそうです。


そこで、鮒谷さんは、「本当にお金のある

人は、自分の振る舞いを自慢することはし

ない」ので、外見をアピールする人が近づ

いて来たときは、何か裏があると考えるよ

うにすること、そして、自分自身も欲を張

らないようにすることで、騙されないよう

になると述べておられます。


ここまでが鮒谷さんのメールマガジンの内

容の要約ですが、私も鮒谷さんの考えと同

じという前提で、私の経験を述べると、こ

れまで、詐欺ではありませんが、鮒谷さん

のいう「外見をよく見せている」人たちに

影響されて、自分もそうなろうということ

を目的にしている「会社経営者」の方を見

ることがあります。


端的に言えば、そのような人たちは、表向

きは「成功者」という評価を受けられるよ

うになりたいと思いつつ、結果として、無

理してよい服装をしたり、高級車に乗った

りするだけの、「成功者らしく見える人」

に終わってしまいます。


そのような人たちは、自己肯定感が少な

く、常に他者から評価を受けていないと、

自分自身を肯定できないため、「外見をよ

く見せている」人たちが、周りから賞賛さ

れているところ見て、自分もそうなりたい

と思ってしまうのだと思います。


でも、経営者は、わざわざ外見をよく見せ

なくても、経営者の「成績表」である決算

書があるわけですから、業績がよければ、

銀行など、決算書を見た人にきちんと評価

されます。


それでも「外見をよく見せたい」と考える

人は、業績そのものよりも、自己肯定感を

満たしたいという願望が強く、無意識のう

ちに業績よりも見栄えを優先してしまうの

でしょう。


詳細な根拠は割愛しますが、鮒谷さんが、

「本当にお金のある人は、自分の振る舞い

を自慢することはしない」という言葉は、

「本当に能力のある(他者からも評価され

る)経営者は、自分の振る舞いを自慢する

ことはしない」と言い換えることができる

と思います。


したがって、見かけではなく、経営者とし

ての本来の能力を評価されたいと考えるの

であれば、鮒谷さんの言葉で言えば、「人

間の『装飾』に容易に心動かされず、騙さ

れることもない、重心の低い人間」を目指

すことが必要ということが、今回の記事の

結論です。




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●11月19日ランチ会兼勉強会のお知らせ


11月19日(火)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年11月19日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

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