鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

セミナーはつまらない?

先日、かつて、私が講師を務めた融資セミ

ナーでは、私が「融資を受ける裏技」を話

さなかったので、受講者の方からの評判が

悪かったということを書きました。


(ご参考→ https://bit.ly/2owGBwF


この記事を書きながら、稲盛和夫さんが松

下幸之助さんの講演を聴いたときのことを

お話されていたことを思い出しました。


(ご参考→ https://bit.ly/2mYo0sU


すなわち、松下さんは「ダムが水を貯めて

川の水流を安定させるように、会社も経営

環境が悪化するときに備えて、資金などの

経営資源を蓄えることが大切だ」と述べた

そうです。


これに対して、参加者の方が、「会社にお

金を貯めることは大切だということは理解

できるが、それを実践することはなかなか

むずかしく、だからこそ、どうすれば会社

にお金を貯められるかを知りたくて、ここ

に話を聴きにきている」と、松下さんに質

問したそうです。


これに対して、松下さんは「まず、ダムを

つくろうと思わんとあきまへんなあ」と答

えたため、会場からは溜め息がもれたとい

うことです。


ちなみに、周囲の反応とは逆に、稲盛さん

は、この松下さんの返答を聴き、大きな衝

撃を受けたそうです。


「やろうと思っても、それはなかなかでき

ないから、もっと簡単な方法を教えて欲し

い」という程度の軽い気持ちしか持たない

経営者は、何も成就させられない、「何が

なんでもやってやろう」という強い意思を

持たなければ何ごとも達成できないという

ことを、稲盛さんは松下さんから学んだよ

うです。


話を本題にもどすと、松下さんでさえ、多

くの受講者に不満を持たれてしまうのに、

私のようなものが、「話を聴いて役に立っ

た」といきなり評価されることは、お世辞

でもなければまず起きないと、稲盛さんの

お話を思い出して改めて感じました。


もちろん、松下さんと同じような高いレベ

ルの内容を、私が話しているとは思いませ

ん。


ただ、仮に、話している内容がよいもので

あっても、聞いている側が必要と感じなけ

れば評価されることはありません。


だからこそ、何度も、そして詳しく情報発

信を続けなければ、私の話を評価してくれ

る人のところにはそれが届かないというこ

とを認識しました。


これを、稲盛さんが松下さんから学んだよ

うに、「何がなんでもやってやろうという

強い意思」を持ち続けて、これからも記事

の配信をしていきたいと思います。




※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/





f:id:rokkakuakio:20190930215033j:plain

 

 

●10月21日ランチ会兼勉強会のお知らせ

 

10月21日(月)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年10月21日(月)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/489330015247993/

 

 

 

 

うどんの自動販売機

9月29日に放送された、日本テレビ制作

のバラエティー番組、「誰だって波瀾爆

笑」で、秋田市出身の女優、佐々木希さん

が、秋田市にある、うどんの自動販売機を

紹介していました。


うどんの自動販売機は、産経新聞の記事な

どによれば、もともと、秋田港の近くの雑

貨店に昭和46年に設置され、佐々木さん

も、子どものころに立ち寄って、よく、う

どんを食べていたそうです。


うどんは1杯200円で、1日に250食

以上売れる日もあったそうですが、雑貨店

の店主が、高齢を理由に、平成28年3月

に閉店しようとしたところ、別れを惜しむ

客が押し寄せたので、自動販売機を近くに

ある道の駅に譲り、うどんの販売は続ける

ことができるようにしたそうです。


(ご参考→ https://bit.ly/2mMLWPI


それにしても、自動販売機で売るうどん

が、50年近く経っても人気が続くという

のは、いったいどういううどんなのか、と

ても気になります。


さらに、人手がまったくいらないわけでは

ありませんが、無人販売日商5万円、年

商では約1,800万円の売上を稼ぐとい

うのは、夢のような話だと思います。


では、どうしたら、こんな夢のような自動

販売機を作ることができるのかということ

を考えたのですが、結果としては、「コト

消費」ということでしょう。


自動販売機のうどんを食べに来る人は、自

動販売機という珍しい方法で売られてい

て、そして懐かしい味がするうどんを求め

て足を運ぶのでしょう。


ここで問題なのは、それでは、どうやった

ら、その「コト消費」の需要に応じること

ができる商品を作ることができるのかとい

うことです。


結果としては、それは、一朝一夕ではでき

ないものと、私は考えています。


このうどんの自動販売機の場合は、最初か

ら奇をてらおうとしたわけではなく、早朝

や深夜にもうどんを提供できるようにしよ

うとしたことを、50年間続けてきたとい

うことの結果でしょう。


もちろん、時間をかけること以外にも、た

くさん方法があると思いますが、最初から

一発勝負で「コト消費」に応じられる商品

を創ることはできないと思います。


すなわち、今回の記事の結論は、「商売に

王道なし」ということです。


私も、無駄な寄り道はするつもりはありま

せんが、かといって近道もせず、コツコツ

コンサルティングスキルを高め、いつか

多くの人に評価されるコンサルタントにな

りたいと思います。




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●10月21日ランチ会兼勉強会のお知らせ

 

10月21日(月)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年10月21日(月)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

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当日、会場でお申し受けします。


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融資受けるための裏技の矛盾

私がフリーランスになったばかりの頃は、

銀行に勤務していたというキャリアがあっ

たことから、自主開催や他社開催で融資セ

ミナーの講師をしていました。


しかし、セミナーの評判はよくありません

でした。


なぜなら、セミナーでは、「銀行から融資

を受けやすくなるコツは、業績を高め、こ

まめに銀行へ報告に行くことです」としか

言わなかったからです。


でも、セミナーの受講者の方の多くは、融

資を簡単に受けられるようになるための、

いわゆる、「裏技」を教えてもらえること

を期待して、セミナーに来ていたのでしょ

う。


そういう人たちにとっては、「業績をよく

する」、「銀行を定期的に訪問する」と

いった、教科書的なことしか言わない私は

期待外れだったのでしょう。


ちなみに、私は、融資を受けるための「裏

技」は存在しないし、あったとしても、そ

れを行う必要がないと考えています。


私がなぜそう考えるかという理由について

は、今回は直接的な理由は述べませんが、

「融資を受ける裏技がある」と考えている

方には、自己矛盾があると思いますので、

それについて述べたいと思います。


まず、裏技があるという前提のひとつは、

「銀行は融資はしたくない」ということだ

と思います。


しかし、私が銀行に勤めているときは、融

資を増やそうと懸命に活動していたし、い

ま、銀行で働いている職員の方たちも、同

様のことをしていると思います。


それは、融資を増やして融資利息収入を得

ることが、銀行の利益を得る基本的な活動

だからです。


ですので、融資を受ける裏技があると思っ

ている人が、「銀行は融資はしたくない」

ということを前提としていれば、それは、

事実と異なります。


ここで、「銀行が融資を増やそうとしてい

ることは理解できるが、真に融資を必要と

している赤字の会社には、融資をすること

には消極的だ」という反論があるかもしれ

ません。


私は、その指摘は正しいと思います。


では、赤字の会社が融資を受けるには、裏

技が必要なのかというと、私はそうは考え

ていません。


図らずも赤字になった会社は、その改善策

を講じ、それを実践することと、その改善

策や経過を銀行に報告していれば、多くの

場合、銀行は融資に応じるでしょう。


もし、「融資を受ける裏技」があるとすれ

ば、それはこの活動以外の活動ということ

になると思いますが、それを実践するとし

ても、赤字の会社は赤字を抜け出すための

活動はしないのでしょうか?


もし、両方をするのであれば、私は、わざ

わざ「融資を受ける裏技」は実践せず、改

善策だけを実践すればよいと思います。


もしくは、改善策は行わないで、「融資を

受ける裏技」だけを実践するとすれば、経

営者としての活動の結果に向き合わず、責

任を放棄していることになると思います。


ただ、「融資を受ける裏技」があると考え

ている経営者の方の立場を理解できる点が

あり、それは、「融資を受ける裏技を教え

ます」という人たちがいることです。


そのような、「甘いささやき」がきこえて

きたら、融資を受けるために日ごろから苦

心している経営者の方は、「融資を受ける

裏技」に頼りたいと思ってしまうかもしれ

ません。


ただ、私は、「融資を受ける裏技がない」

ということを100%証明することはでき

ないのですが、銀行で働いていた経験があ

るものとして言えることは、仮に会社が赤

字の状態であっても、事業改善に真摯に取

り組んでいる会社に対しては、決して消極

的な評価はしないということです。


逆に、事業の改善に向き合わず、「裏技」

に頼ろうとすることそのものが、銀行から

の評価を下げてしまうことになると思いま

す。




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アルバイトに賞与を支払う理由

年商100億円の立ち食いそば店の、「名

富士そば」を運営するダイタングループ

の創業者、丹道夫さんのご著書、「『富士

そば』は、なぜアルバイトにもボーナスを

出すのか」を拝読しました。


(ご参考→ https://amzn.to/2lyHnrT


タイトルは、「なぜアルバイトにもボーナ

スを出すのか」とありますが、同社のアル

バイトの方は、退職金もあるだけでなく、

週40時間働いている方は社会保険にも加

入し、有給休暇もあるそうです。


要は、正社員とアルバイトに差別がない、

同一労働同一待遇ということのようです。


もともと、丹さんは、「給料は与えすぎる

くらいがちょうど良い」、「利益は独占せ

ず、従業員に分配した方が良い」という考

え方をしているようです。


これは、丹さんのお母さんの、「商売をす

るのであれば、利益は独り占めにせず、み

んなに分配すること」という教えを実践し

ていることのようです。


だからといって、「経営者は、利益を従業

員に還元し、たくさんの給料をはらうべき

だ」というような、評論家的なことを、こ

こで安易に述べるつもりはありません。


私も、これまで、中小企業の経営者の方の

お手伝いをしてきて、経営者自身もあまり

多くの報酬を手にすることができず、まし

てや従業員にも給料をたくさん支払いたく

てもなかなか支払うことができないという

事例を見て来ています。


ですから、同社の業績が高い理由は、単に

アルバイトにボーナスを払うということよ

りも、もっと別のところにあると、私は考

えています。


それは、丹さんが従業員の方に対してどう

考えているのかということです。


ひとつめは、「追いつめても人は動かな

い」ということです。


丹さんは、かつて、不動産会社を経営して

おり、その時、従業員に高い給料を払って

いても、定着率が低かったそうです。


それは、従業員にプレッシャーをかけてい

たからで、居心地が悪ければ、従業員は居

ついてくれないということに気づいたそう

です。


そこで、丹さんは、それ以降、働きやすい

職場をつくることが経営者の役割と考え、

それを実践しているようです。


もうひとつは、お店と従業員の個性を見る

ということです。


お店は立地によって、客層が異なり、それ

ぞれの店長の個性にも、向き不向きがあり

ます。


例えば、ビジネス街にあり、たくさんのサ

リーマンが来る店は、数を黙々とこなすこ

とが得意な店長、球場の近くにあり、野球

の試合がある日以外は、あまり混まない店

は、来店客とのコミュニケーションをとり

関係を強化する店長が向いています。


そこで、業績の悪い店は、店長や店の個性

を分析し、どうやって解決できるかを検討

するそうです。


その結果、店長の個性に合わせた店に店長

を異動させることで、業績が伸びるように

なるそうです。


多くの会社では、従業員の成果が振るわな

いとき、数字で表された成果をもって従業

員の能力と判断してしまいがちですが、同

社では、解決策を考えさせ克服する機会を

与えていることが、強い組織を作っている

のだと思います。


そして、これも「言うは易く行うは難し」

であり、だからこそ、アルバイトにボーナ

スを払える会社になったのだと思います。




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赤字の会社は迷惑をまきちらす

本日配信の、私の制作しているポッドキャ

スト番組で、ゲストとしてお越しいただい

た、中小企業診断士の川北英貴さんが、

「赤字の会社は迷惑をまきちらしている」

とお話されておられました。


(ご参考→ https://bit.ly/2ldQdLo


川北さんによれば、赤字の会社は、銀行へ

の融資の返済が遅れるだけでなく、税金を

滞納したり、仕入先への代金の支払いや、

従業員への給料の支払いが遅れたりするな

ど、周囲の人たちに迷惑がかかる状態を続

けてしまうということです。


私も、川北さんのご指摘は、その通りだと

思います。


では、なぜ、赤字に陥った会社が事業を続

けてしまうのかというと、その最大の理由

は、事業を続けることを目的にしている状

態になっているからだと思います。


本来なら、赤字の会社は、事業を続ける意

味がないので、ただちに事業をやめるべき

です。


しかし、会社が赤字を計上しても、直ちに

手許にお金がなくなるとは限らないので、

しばらくは事業も継続できます。


そこで、その会社の経営者は、なんとかお

金をやりくりして事業を続けようとするの

でしょう。


すなわち、事業の目的が、利益を得ること

ではなく、継続することに変わってしまっ

ているということです。


ところで、ここまで書いて来たことから

は、「赤字の会社は迷惑なのだから、直ち

に会社をたたむべきだ」と、私が主張して

いるように感じられると思います。


結果としてはそうなってしまうかもしれま

せんが、私のような会社経営の経験のない

ものに、「赤字の会社はたたむべきだ」と

いう資格はないということは自覚していま

す。


では、なぜ、このようなことを書いたのか

というと、一過性の赤字を計上した会社、

すなわち、構造的に赤字を計上している会

社は、いずれ、倒産してしまう確率がかな

り高いと言えます。


私が、「赤字の会社はたたむべき」と言っ

ているかどうかとは無関係に、そうなって

しまいます。


そして、倒産の瞬間は突然に訪れ、否応な

くその時点で倒産してしまいます。


(会社の倒産の事例は、こちらの記事をご

参照いただきたいと思います。

https://bit.ly/2lQ6ZAs


そうであれば、赤字から抜け出すことが相

当難しいとわかった時点で会社をたたむこ

とを決断することの方が、いきなり倒産の

事実をつきつけられるよりは、経営者自身

の負担もかなり少なくてすむと、私は考え

ています。


倒産した会社の多くは、赤字になる→資金

繰りがきつくなる→倒産するという経緯を

たどっています。


でも、経営者の多くが慌て出すのは、資金

繰りがきつくなってからです。


しかし、会社の意義は黒字を出すことであ

り、赤字になれば会社をたたむことの決断

も選択肢に入れなければならないと考える

ことの方が、再チャレンジの可能性を残す

ことになるのではないかと、私は考えてい

ます。


とはいえ、自ら経営する会社をたたむとい

う決断は、現実には、正解のない判断をす

ることくらい難しいと思います。


ただ、私も、自分は経営者の立場ではあり

ませんでしたが、かつて、勤務していた会

社(銀行)が、いきなり倒産したという経

験があります。


倒産の引き金は、監督当局の国有化という

判断による人為的なものでしたが、それは

単なるタイミングにすぎず、早晩、倒産は

必至だったと思います。


しかし、倒産の数年前の業績が傾き出して

いた時期は、地元の人たちや会社に、新た

に発行した株式を引き受けてもらうなど、

支援をしてもらったにもかかわらず、倒産

の時点でそれらが無価値になってしまうな

ど、結果として多くの人に迷惑をかけてし

まいました。


これは、結果論ですが、そういうことを考

えれば、もっと、迷惑がかからない段階で

対策を取れればよかったと、当事者の一員

として悔やむ思いを今でも持ち続けていま

す。


ですから、業績のよくない会社は、早めの

決断をすることが望ましいと私は考えてお

り、それが今回の記事の結論です。




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こすらない浴槽洗剤

ダイヤモンドに、「2018年にライオン

が発売した浴槽洗剤は、風呂掃除の“面倒

くささ”を一気に解消し、ヒット商品に

なった」という記事が載っていました。


(ご参考→ https://bit.ly/2lzBgU1


もちろん、この商品の開発の契機になった

ものは、顧客へのアンケート調査の結果で

す。

 

調査結果によれば、風呂洗いについては、

時間を短縮したいという要望もありました

が、そもそも浴槽の中でしゃがんでこすり

洗いをしたくないという要望もあったそう

です。


そこで、同社では、こすらずに洗える浴槽

洗剤を開発することになったそうですが、

商品化までに7年かかったそうです。


ここまでが前振りですが、こすらない浴槽

洗剤を製造するということは、「洗剤」と

いう製品を製造しているのではなく、「浴

槽洗いの手間を省く」というソリューショ

ンを製造していると言えるでしょう。


このことは、以前、ご紹介した、受注した

製品を直ちに製造して、当日中に発送する

という超短納期で、顧客の工場の停止時間

を最小限にしている、エーワン精密と同じ

考え方によるものと思います。


(ご参考→ https://bit.ly/2n66NO5


ですから、現在は、製造業であっても、顧

客から受け取る売上金は、製品に対してと

いうよりも、製品から得られるベネフィッ

トに対して支払われているといえます。


ここまで述べて来たことも、私がこれまで

何度か言及してきたことですが、ここで再

び取り上げたのは、製造業も、製品の製造

よりも、「マーケットイン」に軸足を置く

必要があるということをお伝えしたかった

からです。


(ご参考→ https://bit.ly/2mxQysC


このことも、多くの方が当然と考えておら

れると思いますが、一方で、現在も、製造

業には、ものを作る技術で勝負しようとし

ている会社が多いように感じています。


確かに、技術で差別化ができる会社もあり

ますし、前述のこすらない浴槽洗剤のよう

な従来にない製品を開発するには、それな

りの技術が必要なこともあります。


しかし、現在は、「よい製品」はあふれて

おり、技術力だけでなく、マーケットイン

の考え方が重要になりつつあるということ

は、前述の通りです。


そして、今回の記事の結論ですが、マー

ケットインの考え方を製造業が採り入れる

には、それなりの、人材育成や体制整備が

必要ということです。


すなわち、製造業も、マーケットインの考

え方をする「ひと(人材)」が鍵となる経

営資源であり、だからこそ、どんな製造業

でも、一朝一夕には「よい製品」を製造で

きるようにはならないと思います。


「当社も製品の差別化を図る戦略を採る」

と口にすることは容易ですが、あしたから

すぐにできるものではなく、きちんとした

手順を踏むことが欠かせないということ

を、ライオンの新製品を手にして、改めて

感じました。





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なぜ建前なのか

私はブログやポッドキャストなどの配信で

情報発信をしていますが、恐らく、「こい

つは建前ばかり書いている」と感じている

人は多いと思います。


私のコンサルティングの基本は、「毎月、

計画の達成状況を確認し、修正が必要な点

があれば修正し、小さな改善を積み重ねて

いきましょう」ということなので、「それ

だったら、わざわざコンサルタントに言わ

れなくても分かることなのだから、もっと

効率のよい方法を教えることが、優秀なコ

ンサルタントだろう」と考える人は少なく

ないと思います。


実際、かつて、私のブログに匿名の人から

「建前を書くな」というコメントがあった

ので、書き込みはしなくても同じことを感

じている人がたくさんいるということは想

像がつきます。


そういう私も、ほかの人に「建前は言わな

いで欲しい」と感じた経験が、これまでに

たくさんありました。


その中で、最も印象に残っていることは、

私が銀行に勤めていた時に、預金者の方か

ら、「不良債権が多い銀行に預金をするこ

とは心配なので、ほかの銀行に預けかえす

る」と言われたときです。


このようなことを言われたとき、私は、内

心では、「不景気な時代に融資をしていれ

ば、こちらが意図しなくても不良債権が増

えてしまうのは仕方ないだろう。


しかも、守秘義務で社名は明かすことがで

きないが、不良債権の原因は、業績があま

りよくない多くの中小企業を支援している

という裏返しでもある。


逆に、中小企業に融資を貸し渋っている銀

行は、それはそれで批判を受けているわけ

だから、銀行に不良債権を減らせという建

前を求めないで欲しい」と、考えていまし

た。


フリーランスになってからも、顧客を紹介

して欲しいとほかの人に依頼しても、「経

験の浅いフリーランスは知人には紹介した

くない」と断られたりとか、出版社に出版

企画書を持ち込んでも、「無名の人が書い

た本は売れる見込みが少ない」と言われた

りしました。


だから、業況があまりよくない、中小企業

経営者の方が、「きょう、あした、どうし

ようかと思っているのに、1年後、2年後

に結果の出るような施策を助言されても、

ありがたくない」と感じることは、私も、

自分の経験から、十分に理解できると考え

ています。


でも、「毎月、計画の達成状況を確認し、

修正が必要な点があれば修正し、小さな改

善を積み重ねていきましょう」という方針

でいまでもコンサルティングをしているこ

とには、当然ですが、理由があります。


それは、成功した経営者の方の多くは、結

果として、「急がば回れ」方式だったとい

うことを確信しているからです。


中には、カリスマ経営者のような方が新星

のように現れて、社会を席巻することがあ

りますが、そのような方は例外的であり、

また、そのような人は、そもそも私のよう

コンサルタントは必要ありません。


また、実は、「急がば回れ」方式の経営者

の方も、あまり成果の現れない時期は目立

たなかっただけであり、業績がよくなって

から多くの人に知られるようになったため

に、急成長したと受け止められることもあ

ります。


だから、このようなことを書くと、反感を

感じたり、落胆したりする方もいると思い

ますが、現実の世の中は、「石の上にも3

年」であり、私自身も、まだ途上にある身

ですが、それを実感しています。


だからといって、私は、建前を重んじるべ

きだと考えているわけではありません。


「成功した経営者の多くは『急がば回れ

で成功しており、遠回りのようでそれが最

短です」と伝えているのですが、それは、

短期的に成果を得たいと考えている経営者

の方には、「建前を言っている」と映るの

だと思います。


今回の記事の結論は、経営者の多くは、自

ら経営する会社の事業で、短期的に成果を

得ることができないので、ある程度の準備

期間を経てかれでないと、続けられなくな

るということです。


準備期間があれば、テストマーケティング

などによって、成功する方向が、ある程度

明確になる上に、手もと資金なども蓄える

ことができたり、経営者の方のマネジメン

トスキルを養うこともできるからです。


もちろん、準備期間が長すぎると、ビジネ

スチャンスを逃すことになるので、気をつ

けなければなりませんが、一朝一夕ではも

のごとはうまくいかないということを、前

もって理解しておくと、「回り道」するこ

とを防ぐことになるでしょう。




※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/




 

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●10月21日ランチ会兼勉強会のお知らせ

 

10月21日(月)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年10月21日(月)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/489330015247993/